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経営=デザインという目線

これからの経営を考えるに、デザインの問題を欠かすことはできません。その際のデザインとは、経営=デザインとでもいい表わすべき、広範な領域を扱うものです。

「デザイン」とはカッコいいとカッコ悪いだとか、そんなモノの外身の話でとどまる概念ではないんです。逆に言えば、古いデザインの枠組みはとっくに死んでいる。 どういう世界を作ろう。どういう未来を作ろう。どうやって皆を幸せにしよう。そのためには何をしよう――そんな未来に対する明確なビジョンをまずは持つ。そのビジョンがあって初めて、本当に新しいもの、本当の新しいデザインが生まれてくる。 デザインについても、今求められるのは、「ビジョンを駆動力とするデザイン」です。逆に言えば、そうでないものはデザインじゃないということです。言い換えれば、未来に対するビジョンを具現化する力、それが「デザイン」です。 デザインという古い枠は死んだ!MITメディアラボ副所長・石井裕さん 日経ビジネス

人間の思考はどうしても手近でわかりやすい所に着眼しがちですので、形態以上のものをデザインとして捉えなおすということは、強い意識転換を要請します。

これまでの経営では、どちらかというと競争ベースの用語が用いられてきました。つまりトレンドがそういう視点にあったということです。 一方で、デザインとはそういった文脈とは一線を画すところから発生しているものです。つまり、基本となるトレンドがすでに大きな転換点を迎えているということが、ここに顕在化していると理解すべきでしょう。