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思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

パーソナルエンジンを駆動する 頭脳知から身体知へ

個人レベルのインテリジェンス発揮とはいかなるものか。

課題に沿って対象を的確に認識するのはもちろんのこと、それを自身の問題として自覚し、いかに利活用につなげられるか、これがパーソナルの次元で求められる目線です。

インテリジェンスを情報用語として捉えるか、経営用語として捉えるのかではニュアンスが異なります。ここでは後者の視点に立って、個々人の行動面にまで落とし込める形でインテリジェンスの枠組みを検討していきます。 この場合、知を明晰な「頭脳知」として、理解力、精緻さ、確実性といった知識量の確保と捉えるだけでは片手落ちです。むしろ人間特有のあいまいさ、不確実性にも目を向け、柔軟性があり目的性が明確な定性機能に着目する必要があります。その上で、意思決定から実行動までを一貫して展開していく「身体知」へと昇華することが、 パーソナルを特徴づけることになります。

インテリジェンスを確実に行為化していく“Intelligent Act”こそがインテリジェンススパイラルの起点であり、それには個人の強い参画意識が不可欠です。

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