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変化が先か、インテリジェンスが先か

インテリジェンスは基本的に手段として用いられるものであって、それ自体が目的となるわけではありません。 ある特定の目的を実現するにあたり、そこにインテリジェンスを絡めることで、具現のプロセスが促進され、課題から解決へのフローが強化されることが期待されます。

その意味で、インテリジェンスとは“加速因子”なのです。

目的性と離れて、とりあえず質を高めるといった、インテリジェンスの無軌道な投入は、大は小を兼ねる意味合いはあるにせよ、インテリジェンス本来の機能発 現からは遠く離れたところにあります。一方で、最適を目指せばいいかというと、そう単純なものとも限りません。静的、安定的な環境下ならば、一義的な理想 の着地もあらかじめ見込めるでしょうが、通常はむしろ動的な環境が基本であり、状況は時々刻々と変化してしまいます。

インテリジェンスの発現にあたっては、目的との対照を常に意識しながら、柔軟性を保持しつつ、変化を織り込んだ行動が欠かせません。目的性から課題設定ま でを前半分、課題から解決までを後半分と捉えるならば、ここでは前重心のバランスが期待されます。言い換えるなら、解決型に対する提起型の位置づけです。 目的と課題設定が十分にシンクロし、志向性を強化する点でインテリジェンスが活かされなくてはなりません。

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