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シェアとキュレーション 情報を活かすための道筋

料理が具材と調理法で決まるように、マネジメントも情報とその活用法で決まるといってもいいでしょう。 もちろん、絶対的な格差をもって高質な情報を独占的に握っているならば、活用法に留意する必要性は低いかもしれません。しかし、情報が普遍化し、なおかつ大量に流通している状況下では、活用法こそが差別化要因となります。

活用に着目したとき、シェアとキュレーション、この二つの機能が大きく関係してきます。 図に示す通り、こうした機能は能動的意味にも、受動的意味にも捉えることができます。言い換えるなら、前者が探求的位置付けであって、後者が充足的位置付けと言えるでしょう。

安定志向か変化志向か、いずれかが絶対的に優れているわけではなく、ケースバイケースで取捨選択すべきものです。ですから、ここでは積極的に情報活用を仕掛けていく観点から、前者の能動的アプローチが選好されます

併せて、市場環境で相手を明確に見定めていくためには、インタラクションの観点も欠かせません。 シェアで場をつくり、キュレーションで発話展開を進め、インタラクションで内容を深めていく。 これら3アプローチが有機的に連携してはじめて、情報も活きてきます。この場合、もはや情報は主役ではなく、活きる、活かすが主題を占めることが強く実感されるでしょう。

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