something eureka

思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

アプローチは一方通行ではない

確かさ重視の姿勢からは、モノとして分かりやすく事実を同定したい欲求もわからなくはない。一方、モノをはみ出していく筋書きでは、体験という形をとって、その場その時の条件、背景、環境などと結びつき、より固有の文脈が強く主張される。この場合、汎用性は限られるが、いやだからこそ、はまれば強い。

上々のフィット感で満足するか、あえてジャストフィットを目指すのか、緻密さと気配り、冒険心が問われている。

セグメント情報を注視していては、その企業は間違った方向に進んでしまうことを、わかりやすく示している。「企業が本当に狙いを定めるべきなのは、ある状況下で顧客が進歩を遂げようとしていること、つまり、彼らが達成したいと望んでいること」なのである。どのような「顧客」なのかを見るのではなく、どのような「ジョブ」か、に注意を払う必要があるのだ。その「ジョブ」を解決するものこそ、イノベーションへと通じていく。

情報源: 運頼みのイノベーションに終止符を打つ――書評『ジョブ理論』 | DHBRおススメ経営書|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー