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責任がリーダーをつくる

マネジメントを知ることと、マネジメントすることは近くて遠いものです。実践を基本に置く問題系とは、過去の振り返りを得意としていますが、一方でそれをそのまま未来に適用できるとは限りません。

その意味で、リーダーシップというものも、結果としてそれと理解されるものであって、必ずしも計画的に生み出す(生み出せる)ものではないともいえます。

リーダーシップについての知識を備えていることと、リーダーとして行動することとの間には天と地ほどの違いがあるからだ。 難しいのは理論ではなく、その実践である。リーダーとしてどんな言動をなすべきか、という知識は問題ではない。言動によって生じる不快感やリスク、不確実性を引き受ける意思が問われるのだ。 リーダーシップにおける大きな課題のほとんどは、「勇気」にまつわるものである。 勇気を奮い起こすというのは、他者から自分を切り離さず、それでいて他者とは独立して立つことを意味する。 勇気をふるう経験こそが、リーダー育成のカギである ダイヤモンドオンライン

リーダーシップとは責任を遂行することと同義です。自らの責任を具現化し、自己のものとして内外につまびらかにする。ここでの責任とは、行動する責任であって、しないことや様子を見ることとは異なります。責任の重さをはかりにかけて判断を先送りするならば、それは責任の行使とは言えないでしょう。

コントロールの側面でいえば、どれだけ先に進めたか、責任行動の具現度合いでリーダーシップを推し量ることが可能です。それなしに、リーダーシップというスキルを知識として移植しようとするのは安易に過ぎるといわざるを得ません。