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いまあらためて「競争」を考える

7月26日、インサイトミーティングを開催しました。

今回のテーマは『競争』です。 何をいまさらと思われるかもしれません。しかし、競争という至極当たり前に思えるものでも、企業活動において明確に位置付けられていないケースが意外と多いのです。昨今ありがちな潮流に、グローバル化の流れにいかに処するかといった話題がよく聞かれますが、競争ロジックが構築されていないままでの対処は果たして可能でしょうか。

同時に、競争と成長とは無関係ではありません。企業の成長ロジックがあってはじめて、競争という課題への距離感が生まれるものです。とかく競争というと、分析して対処する手法論に流される傾向がありますが、何をどうすべきかの前提には、企業として確固たる心棒が欠かせません。

つまり、競争、競争と状況に振り回されていては、課題解決もおぼつかないものです。 競争とは与えられるものではありません。自ら当事者として、それを生き抜くすべを求められています。グローバルスタンダードだからといって相手に合わせることが最善とは限りません。競争に限りませんが、どうしても西欧のロジックに安易に迎合してしまうのが日本的な性です。

しかし、グローバルとは異質性の競争でもあるはずです。日本らしさとは何なのか、日本が得意とする競争ロジックを構築し、新たな舞台にいざなうことが、これからの競争のカギとなりそうです。

ということで、競争という課題への現状と今後について意見交換を行いました。 今後ともこれら課題に関して継続的に深耕していくことを確認して、今回の議論の方向を整理いたしました。