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Simple is best のシンプルとはどういう状態を指し示すのか?

言葉や表現というのは、日常的にそれほど意識せずに使っていることが多いですが、時折立ち止まって、何を言わんとするのかを問い直す必要のあるものです。理念に始まり、ビジョンも戦略も、コンセプトもみな、あたり前ですが言葉で表現されるものです。

何となくわかった気になっている(つもり)という状態が、積もり積もって意志疎通を阻害し、組織としての一貫性を失わせていきます。

ここでいう「本質」とは「物事の最も重要なポイントのこと」「キーワード」を指す。そのためこれは「真理」といった絶対的なものではない。 本質とは「なるほど、これはうまくこの事柄の重要なポイン トを表現できている」と深く納得してしまうような「言い当て」なのである。言い換えれば、「組織」「経営」「戦略」「マーケティング」「論理」、何でもよいのだが、日頃使っている重要な“コトバ”が指し示す経験の意味を明らかにするという作業でもある。 天才じゃなくても「本質」は掴める ほんとうの「哲学」に基づく組織行動入門 ダイヤモンドオンライン

端的に表現することと、かっこいい言い回しとは同義ではありません。 コンセプトはファッションというよりも共通項を確認するための根っこであり、概して地味なものです。しかしその地味な部分に何を、どれだけ込めたのかが大きな差異を生み出します。

言葉とはつたえてなんぼのもの、というのは言い古された表現かもしれませんが、しっかり相手をイメージできているかどうかが問われるものです。 自らのビジネスの本質とはなにか、あたり前と思しきことを改めて言葉に表現し、相手に伝える前提で今一度練り直してみると、あいまいに濁してきた点が浮かび上がってくるはずです。