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フェイクが真の舞台をあぶりだす

なぜフェイクニュースがここまで浸透するのか。それはわれわれがSNSをはじめとして、ニュースの話題性、インパクトでものごとをはかるようになったからだ。当然、読者受けするかどうかが最優先で、事実か否かは二の次になる。

旧来の活字メディアは、ネットの俊敏さにはかなわない。しかし、それを逆手に取れば、時間をかけ信頼度を一層高める余地があることを意味する。あえて遅らせることも含め、内容を練り上げることで、フェイクが狙いとする一過的ムーブメント追及とは一線を画すことができるはずだ。

どこに旧メディアの優位性、差別化要因があるのか、優劣をきちんと選別できれば、もともと信頼度の高かった活字メディアが生き残る、その存在価値は担保されるだろう。逆にいえば、時流に安易に左右される、トピック狙いは端から捨てる覚悟も必要ということだ。

情報も使い捨ての時代、タイムラインに流れては消えていく定めを鑑みれば、使い捨てられない、残る情報の構築も一つの解決策だろう。

さらに「総務省情報通信政策研究所の最新の調査によると、メディアの中で最も信頼度が高かったのは依然、新聞(70.1%)だ。インターネット(33.8%)とは開きがある」と解説する。

情報源: "フェイク記事"は本当に新聞の脅威なのか | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online