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グローバルが積み残してしまうもの、スケールとは異なる視点

規模の経済性、グローバル化の進展、さも大きいことは良いことだといわんばかりの状況ではある。しかし、人間の視野は有限だ。スケールを追えば、その分犠牲になることも多くなる。

目指すところが大きさだとすれば、グロスで全体が充足していれば、個々といった細部はあくまで次善の扱いになる。一方で、個々の充足にこそ力があるとの味方に立つならば、そもそもスケールは結果であって、それ自体を求めることに意味はない。

数字とスケールは親和性が高いので、目標設定として使いやすい。一方の個々の働きは、ランダム性が高いこともあり、評価としては困難だ。しかし、面倒なものこそ有意だというのも、一つの真理だ。

スケール追及がある程度先が見えてきた現在、足元を見つめなおすことが次のステップなのだろう。

「増殖するためには、分かれなければならない」。少人数でいることが、「彼らが決めた」という感覚を避け、「私たちが決めた」という感覚を保つ唯一の方法だと考えていたのだ。そうすれば、全員が責任感を持つ。

情報源: 日本人が知らない「ゴアテックス」強さの秘密 | 読書 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準