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思索のヒント、ブックレビューなどを中心に

2013-01-01から1年間の記事一覧

フィジカルからリレーショナルへ

インテリジェンスは単体で捉えられるものか、それとも関係性をまとった状態関数なのでしょうか。 また、それは分析という手法で特定、精緻できるものでしょうか、それとも統合化が必要でしょうか。 インテリジェンスが量よりも質に左右されるならば、「モノ…

ポスト情報化、ポスト知識化を展望する

インテリジェンスへの要請は時とともに変化しています。 情報が貴重だった時代と、情報があふれている時代では、当然そこでの意思決定、人間行動も変化してきますし、意図的に変化させる必要も出てきます。 情報・知識の利活用が成否を分ける現代において、…

主体性と社会的相関

インテリジェンスを社会的目線で押さえていくには何が必要だろうか。 経営実践や具現という意味では、自らの主体的行動を意識することはもちろん、周囲との相互的な影響関係を踏まえ、社会における自己という連続性を意識することが欠かせません。 つまり、…

組織行動とオープンインテリジェンス

組織行動は協働によりメリットが強調されますが、大抵はそれ以前に大きな障害を抱えています。端的にいって個人の目的と組織の目的がシンクロしていないことに原因があります。 かつての日本的経営は、もちろんいい点ばかりではありませんが、このシンクロに…

企業文化の自己発信

意味や価値は、無条件にはじめから備わっているものではありません。それはつくるものであり、つむぐものだからです。企業が自らを規定していくためには、 他者からの評判を待つのではなく、自ら切り拓いていく働きかけを必要とします。企業文化とはそうして…

アイデンティティの構築

アイデンティティは極めて個別的なものですが、外部との接点なしに確立されるものでもありません。当然、社会との相互関係として培われるものです。それでは、対外窓口の役割を果たすものは何なのか。単に外界の情報を取り入れ、親和性を確保するだけで事足…

変化が先か、インテリジェンスが先か

インテリジェンスは基本的に手段として用いられるものであって、それ自体が目的となるわけではありません。 ある特定の目的を実現するにあたり、そこにインテリジェンスを絡めることで、具現のプロセスが促進され、課題から解決へのフローが強化されることが…

アートからデザインへ デザインとして発想する

“知”のテーマでは、ICTとナレッジの結節点にインテリジェンスが位置付けられました。同様のことが、“技”の領域でも想定されます。一般にテクノロジーがその汎用形式として位置付けられますが、もう一方で人間の内在的な特性に依拠したものはアートと認識され…

経済と経営 着眼の差異はどこにあるのか

すでに情報化されたモノを扱う思想では、対象は客観化された無機的状態であって、個別事象の不確実性はすでに除去されています。いわば顔の見えない関係性 です(関係が主題でないともいえるでしょう)。もちろん客観分析を旨とする科学や経済のアプローチで…

変化志向の起源 起業家精神とシュンペーター

われわれは“変化”という事実にどう向き合えば良いのか。 インテリジェンスが前提とする動的な環境は、まさにシュンペーターが捉えていた前提と一致します。つまり、起業家精神が求められる所以も、変化というものを前向きにとり込んでいく姿勢に他なりません…

情報と知をどのように絡めていけばいいか

ここでは、ICTやナレッジ、インテリジェンスといった概念を対比させることで、それぞれのマネジメントが持つ特性を把握していきます。 その出自から、ICTは遍在するデータを出発点としますし、ナレッジは個々の内在、蓄積エッセンスが母体となります。一方で…

インテリジェンスへの立ち位置

インテリジェンスフローを組織機能としてどう位置付けるか、それによって今後の議論の焦点は大きく変わってきます。 インテリジェンス機関によるスポット対応なのか (意思決定者と明確に分離されたもの) VS インテリジェンス能としての全社的な戦略行動な…

キュレーション機能とその役割

キュレーションが指し示す、情報の選別、抽出能力が今後ますます要請されてきそうです。 インテリジェンスでは、情報をいかに収拾し、選別し、整理し、活用するかが問われていますが、情報化の進展と情報技術の進歩により、取得しうる情報の量的拡大は留まる…

ネットかリアルか リアルの重要性

情報技術の進歩は、物理的な制約を取り払い、ネットワーク上での仮想的やりとりへと重心を移行させてきました。利便性という観点からみて、情報化の恩恵は相当に認められますが、それが万能というわけではありません。 インテリジェンスは情報を起源とする発…

インテリジェンスとセレンディピティ

インテリジェンスを人間内面の知的作用として捉えたとき、それはセレンディピティと同質のものと言っていいのだろうか。 確かにその基となる素養、素性の部分では両者にそれほど違いはないかもしれません。人間は本来的にインテリジェンスな生き物だというこ…

知から智への深化 Knowledge or Wisdom or Intelligence

どんな情報を扱うかももちろん大事ですが、「いかに扱うか」「どう解釈するか」といったジャッジメントと連動して意味づけられるのが情報の意義です。人間の能力、知識、知能と切り離された情報は、まだその半分も役割を果たしていないといってもいいでしょう…

パーソナルエンジンを駆動する 頭脳知から身体知へ

個人レベルのインテリジェンス発揮とはいかなるものか。 課題に沿って対象を的確に認識するのはもちろんのこと、それを自身の問題として自覚し、いかに利活用につなげられるか、これがパーソナルの次元で求められる目線です。 インテリジェンスを情報用語と…

個々人の問題としてのインテリジェンス

個人ベースで考えるべきインテリジェンスは、感度を高めることです。 それは、特定の分野というよりも、広く360度でものごとを踏まえる、余裕を併せもつことが期待されます。 厳密な意味で、インテリジェンスが個人的ということはありません。なぜなら、イン…

間(行間)に着目する

ターゲットとして物自体を捉えるのか、対象どうしの相関、間を捉えるのか、この違いは大きいと言えます。インテリジェンスの語意に沿うならば、とくに後者に着目する必要があります。 情報一つとっても、単独で存在することなどまずあり得ません。情報と情報…

現代版インテリジェンスの位置付け

インテリジェンスと一言で言っても、それが何を指し示すものか、なかなか判然としません。 日本語として適切な表現が見当たらないため、そのままインテリジェンスと表しますが、来歴からして、軍事的な意味合いや暗躍する謀略活動の意味で理解すると、ビジネ…

単純情報とインテリジェンスの相違

インフォメーションとインテリジェンスはどちらも情報を起源とする用語であって、一見したところ両者の境界は非常にあいまいです。いずれも、その利活用により一定の成果を求められる点で違いはありません。 ここでの視点は、いわゆる情報化という技術先行型…

インテリジェンスを構成する4つの力

現代のインテリジェンスの主たる構成要因は何だろうか。 また、インテリジェンスが拠って立つフィールド条件はどのようなものだろうか。 ここではインテリジェンスを意思決定に絡む4つの行動力、「実践力」「展開力」「集約力」「構成力」に分けて整理してい…